スパイウェアは、ソフトウェアの一部としてパソコンに組み込まれ、
ユーザーの趣味嗜好を外部に送信するプログラムです。
ウィルスとの違いは、勝手に感染することがないことです。
本人が許可しない限り感染はしません。
このことが、ウィルス対策ソフトではスパイウェアを除去できない最大の理由にもなります。
スパイウェアはプログラムです。しかも本人が同意してインストールしたプログラムであれば、
ワードとか一太郎とかのアプリケーションと区別はできません。
問題は本人が同意したつもりがないのに、同意したことになってしまっている点です。
同意の方法にはいくつかのパターンがあります。
- ひとつはフリーウェアをインストールする際に多いパターンです。
- 通常フリーウェアをインストールする際、同意書に同意した上でインストールしています。
- この同意書に、スパイウェアも一緒にインストールすることがはっきり書かれているパターンです。
- 同意書を隅から隅まで読む人はほとんどいないでしょうし、まして英語の同意書なら読む人など
いないと思います。
- インストール時のラジオボタンで、スパイウエアをインストールするかどうか選べるパターンも
あります。
- これらのパターンで導入されたスパイウェアは、スパイウェアを除去するとプログラム自体が働かなくなります。
- スパイウェア対策ソフトを使うと、感染をチェックした後、どのスパイウェアを除去するか必ず聞いてきます。
- 聞かずに除去すると、動かなくなるプログラムが発生するためです。
- ここでのお勧めは、何も考えず無条件にすべて削除することです。もし働かないソフトが発生したらそんなソフトは
使わなければいいだけです。このくらい割り切らないとスパイウェア対策ソフトは非常に使いにくいものになってしまいます。
- もうひとつのパターンは、使用しているブラウザー(インターネットエクスプローラ)が許可をする設定になっているパターンです。
- インターネットエクスプローラは、インストールしたままの標準状態では、いろんなものを許可する設定になっています。
- セキュリティを重視し、すべてを許可しないようにすると、非常に使いにくいものになってしまうからです。
- 標準状態は、マイクロソフトが考える利便性とセキュリティの折衷点です。
- 自分の使い方にあわせた折衷点に設定を変更すれば、納得して使うことはできると思います。
スパイウェアに感染すると、どんなサイトを見ているかといった個人情報が知らないあいだに流出します。
さらに悪質なものでは
- 何もしていないのに突然ポップアップ広告が出てきたり、
- IEを最初に開いたときに表示させるページが勝手に変わってしまったり、
- タスクトレイに見知らぬアイコンが増えたりします。
ポップアップ広告も、IEに表示される画面も、アダルトサイトを見てて感染した場合は当然アダルト関連の画面ですから、人前で急に出てくるとかなり恥ずかしい思いをします。
スパイウェア対策に必要なことは基本的にウィルス対策と変わりません。
IEのセキュリティ設定はウィルス対策とまったく同じです。
以下は『ウィルス対策』に書いたのとまったく同じ内容です。
『ウィルス対策』を読んだ人はスキップしてください。
簡単な設定方法・・・普通のサイトと危なそうなサイトではセキュリティを切り替える
IEのセキュリティ設定は、安全性を高めれば便利さが犠牲になり、便利さを取れば安全性が犠牲になります。
両方を一つで成り立たせることは困難ですから、普通のサイトを見るときと、危なそうなサイトを見るときとで
設定を切り替えて使い分けます。
IEセキュリティ設定の切り替え方
- IEまたはSleipnirから ツール⇒インターネットオプション と選んでいきます。
- 『インターネットのプロパティ』が開いたら『セキュリティ』タブをクリックします。
- 左下にセキュリティレベルを変更するスライドレバーが見えるはずです。
- レバーが表示されていないときは『既定のレベル』というボタンをクリックしてください。
レバーが現れてきます。
- 危なそうなサイトを見るときはこのレバーを一番上の『高』の位置にします。見えなくなるサイトも出てきますが我慢です。
- 普通の安全と思われるサイトを見るときは『既定のレベル』ボタンを押して、標準状態にします。
- 通常は標準状態の『既定のレベル』にしておき、危なそうなサイトを見るときだけレバーを『高』にスライドさせる。
というのがいちばん簡単なIEの設定方法です。
この方法のメリットは、危なそうなサイトを見るときは一番安全な設定になることです。
デメリットは
- 通常はかなりゆるいセキュリティで見ていますから、安全性が犠牲になっていること
- 切り替えが若干面倒なこと
- 危なそうなサイトを見る設定が安全サイドによりすぎているため、見えないサイトが増える点です。
セキュリティを個別に設定する方法
セキュリティ設定を、安全性と便利さで妥協できるぎりぎりのポイントに持っていき、セキュリティの切り替え
無しですべてのサイトを閲覧しようというものです。
上の方法と比較すると、
- 通常サイト閲覧時の安全性はアップします
- 危なそうなサイトを見るときは表示されるサイトは増えます
- 危なそうなサイトを見るときは安全性は下がります
トライするときは自己責任でお願いします。
セキュリティを個別に設定します。
スライドバーの右下にある『レベルのカスタマイズ』ボタンを押してください。
右の図のような画面が現れますので以下の要領で設定を変更していきます。
変更のベースになっているのは『セキュリティ』『中』の状態です。
- (1)の『ActiveXコントロールとプラグインの実行』は本来無効にしておきたいところですが、無効にしてしまうとフラッシュとか、ページに埋め込んだ
動画が再生できなくなりますから、『ダイアログを表示する』に変更します。
ActiveXはセキュリティ上非常に問題になりやすい技術ですから、ダイアログの結果はよく考えて判断してください。
- (2)の『スクリプトを実行しても安全だとマークされているActiveXコントロールの初期化とスクリプトの実行』は『無効』に
変更します。文章を読むと安全そうに思えてしまいますが、作った本人が安全だといっているだけですから、
実態はわかりません。
- (3)『署名済みActiveXコントロールのダウンロード』も『無効』に変更します。
普段は使わないのと、署名の偽造もありますから『無効』にします。
- (4)の『Javaアプレットのスクリプト』は『無効』に変更します。
一部のチャットやゲームは動かない可能性がありますが、危険性を考え無効に設定します。
- (5)の『アクティブスクリプト』は『有効にする』のままで変更はしません。
一般的にはJavaScriptと呼ばれている機能で、危険性を考えると無効にしたいところですが、たくさんのサイトの表示に
支障がおきてしまいます。
- (6)の『スクリプトによる貼り付け処理の許可』はクリップボードの内容を盗まれる可能性があるため
『無効』に変更します。
- (7)の『IFRAMEのプログラムとファイルの起動』は『無効』に変更します。
『無効』に変更してもほとんどのサイトに影響が無いことと、悪意のあるファイルを呼び出される危険性が
あるため無効とします。
- (8)の『UserDataの常設』も『無効』に変更します。
これも『無効』に変更してもほとんどのサイトに影響が無いことと、外部から個人情報を読み取られる危険性が
あるため無効とします。
- (9)の『ソフトチャンネルのアクセス許可』もほとんどのサイトに影響が無いことから『安全性-高』に変更します。
- (10)の『デスクトップ項目のインストール』はデスクトップ上にウェブページなどを表示できる『アクティブデスクトップ』
を有効にするかの設定項目です。
使っていないなら『無効』に変更します。
- (11)の『ファイルのドラッグ/ドロップ、またはコピー/貼り付け』はIEでFTPサイトにアクセスしないなら必要ない
機能ですから『無効』に変更します。
- (12)の『フォントのダウンロード』は普通はほとんど使いません。
海外のサイトを見るとき、特殊な言語でフォントがパソコン内に無いことがあります。そんなときにそのフォントを
ダウンロードする機能ですから、『ダイアログを表示する』に変更します。
これだけ変更したらOKボタンをクリックし、完了です。